プロジェクト『ALTEC A2 物語」その1. Altec Voice of the Theatre Systems A2 Voice of the Theatre (VOTT).

『ALTEC A2 物語』プロジェクト

2015年6月21日(日)そのわずか二週間前に突然 VOTT A2 復活大作戦は、カルロス・アンドーネ氏 の「やれ」の一言であっけなく決まった。

メンバーの中で一番年少の僕はALTEC VOTT A2が一体にどんな歴史と実力を持ったスピーカーとも分からず、ただただ、ネットにあるふるい写真のみをたよりに現実感の無い日々を過ごした。

前日よりレンタカーの手配や、かく関係者への根回し、受け入れる場所の確保。決定的に足りないボキャブラリーと想像を遥かに超えたプロジェクトへの後悔で考えても無駄だと悟り、とっとと責任分担のみをネットに公開して事なきをえる。

当日集まったメンバーは、
  • プロジェクトリーダー 砂沼 JAZZ SPOT ELVIN 代表 カルロス・アンドーネ。
  • 我がクラブの重鎮、ビンテージALTECの使い手 猪俣電気 星氏
  • 撮影は東松島 JZAA 工房 アビーロードの店主 斎藤氏(Canon 5d/1dxで武装!)
  • 真空管 アンプ職人 登米のベートーベンこと 佐々木 正二
  • 保険屋 渋谷氏・車屋 庄司氏・ふみあき氏

そして、迎えた運命の当日、梅雨入りまじかの東北の大地は晴天に恵まれた。僕らメンバーは朝一から砂沼 お肉の『あんどう』で待ち合わせた。もちろん、そのプロジェクトは「雨天決行」だ。

無事現地に到着。栗原の大庭邸。のちに我らJazz & AudioWorld Society presents® の分家に当たるaudio sadisticを発足させた大庭 安彦氏のご自宅である。

A2の眠りを覚ますべく現地に到着。大正時代からの歴史を持つ大庭邸の巨大なな門構えに一同ビビる!邸内には樹齢何千年かわかんないほどの大きさの切り株や、時代のあるお蔵、その当時使用人が寝泊まりした別宅に倉庫も含め、それは想像を絶する広さであった。

そしてついにALTEC VOTT A2はその姿を表した

大庭邸な巨大の門のすぐ脇の倉庫の中から、それはまるで大きな公衆便所のごとく不気味に横たわったアルテックグレーの筐体があった。埃を払い、動かそうにも、その重さに一人ではビクともせず、4人がかりで引っ張り出すという始末。

初対面のA2!! それはまるで大きなシロナガスクジラのようだった。当時ものの ボイスオブシアターのステッカーが時代を感じさせる。

その大きさに圧倒されながらも、ただ黙々と積み込みを続ける我らワールド・ソサエティの面々。

後半に倉庫から出てきたものは、その存在を決定付ける大きなウイング。ただの板切れだろうとたかをくくっていたのだが、その重さになんだか納得感を覚える。ワールドソサエティの縁の下の力持ち文昭さんと相談役の星さん登場で一同さらに活気立つ!!

吸い込まれるようなフロントロードに渋谷氏唖然(笑)全員埃まみれ、汗だくになりながらなんとか積み込みを続ける!一般の人から見たら、たぶん簡易トイレに見えるでしょうーVOTT

倉庫の中にはまだまだ大物エンクロージャーが、ゴロゴロと。業務用エレクトロボイス 46cmウーハーSPやALTEC 515・ネットワークやホーン・ドライバーなどどんどん積み込まれていく。この辺りから、僕も含め、みんなの感覚も暑さと疲労のため何をやっているのか分からなくなるほど。

やっと無事に積み終え、一同安堵の表情が伺える。

これは凄いぞ!納屋の中から巨大な真空管がゴロゴロと出てきた!

箱から出てきた瞬間、僕は「プルトニウム」だと思いました(笑) オーナーの大庭氏に「なにに使うんですか?」と訪ねたら、 「冬はストーブの代わりになりますよ」と、意味不明な返答。

そのトラックの荷台に積み込まれたALTEC 201エンクロージャーは、何度見ても工事現場の簡易トイレに見えて仕方ありません。

まぁ、オカシイのはみんな一緒、細かいことにこだわっている暇はないので、この後、小休止して、そのまま仙台に向け戻ります。

 ALTEC A2 物語、後編に向けて、、続きは↓

Jim Lansing shares the distinction with one other person of developing two loudspeaker systems that became movie industry standards. The other person was his collaborator, John Hilliard. The systems in question were the Shearer Horn and the A4/A2 Voice of the Theatre (VOTT).

The VOTT represented nearly as great an improvement over the then state-of-the-art Shearer Horn as that speaker did over the previous Western Electric systems. However, its market impact was arguably greater. While Altec Lansing was already the preeminent manufacturer of movie loudspeakers, the Voice of the Theatre was singularly responsible for Altec Lansing’s rise to market dominance. That dominance would reach near monopolistic levels through the 1950’s and 1960’s until challenged by their greatest rival – JBL.

この記事を書いた人
Kouichi Teragishi

Teragishi photo Studio® 仙台在住のフォトグラファーです。

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