写真がデジタルになり、、

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それは今まで絶対に撮れなかったと思っていたものが、現在はごく簡単にポケットにも収まるような小型のデジカメでさえ普通に映る。

一番すごいのはやはりiPhoneなのどのモバイルである。

それで撮影された画像が果たして写真なのかどうかという判断は置いておくことにして、僕は今、仕事ではほぼデジタルカメラを使い撮影をしている。それは現在の社会において致し方ないことであるとともに、仕事として、それは経済の問題であると思う。金と時間が自由に選択できる場合において、こと、デジタルという選択肢は極めて希薄になる。

先日、撮影した二枚のポートレート。男性の方はとある水彩画家。女性の方は最近写真に目ざめた画家の妻。僕は過去この二人の写真を数多く撮影している。

先日、我がスタジオに、、

シノゴのビューカメラを導入した。デジタルに対するフラストレーションからか、とにかく不自由なカメラで写真を撮影したいと思ったからだ。

ご存知のようにビューで撮影をするとなれば、それはそれは手がかかる。シノゴのフィルムをダークパックに入れ、フィルムホルダーにフィルムを装填することからら始めなくてはならない。手探りでフィルムをフォルーダーに装填し、三脚を据えてビューを配置。

バック紙は白を選択。かっこいいグレーと、リアルな影を落とすためにライトを調整。2600WのジェネにキメラのMバンク1灯で勝負することに決め、レフその他何も使わないことにした。露出も適当だが場を盛り上げるため2~3度もっともらしくテスト発光を行いあたりをとる。

ポラを切ることも出来ず、出来上がりを想像する。ここがデジタルとアナログの違いで、出来上がりをモニターで確認することが出来ない。不安は無いが、仕事では辛いかな。今年の冬は死ぬほど寒い。スタジオ内にジェットヒーター、その他灯油ストーブを5台ほど炊くが室温が10度に達することはない。

単純にスタジをが広すぎるのだ。そして、レンズを被写体にむけカメラの微調整に入る。選んだレンズは古いドイツ製 Rodenstock Sironar 180mm f/5.6 。スタジオの照明を落とし、冠布を被りアングルを決めピント合わす、煽り等を調整し、「動くなよ」と被写体に声をかけ、フルムを装填。F22まで絞りをしぼりシャッターをチャージ、テストで空シャッターを切りストロボを飛ばす。後ろに周りフィルムカバーを引き抜く。レリーズを持ち被写体に気を送り込みながらシャッターを切る。

途方もない手間だ。

この面倒な手間が写真に何を付加するのだろう。
何もかもお手軽な時代に。

現像はこのところ試行錯誤を繰り返しているRodinalを使った。
フィルムはRollei  RPX400. f 22•125/1 22018.02 ×× pfoto by Kouichi.T

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