JAZZ & AUDIOWORLD SOCIETY PRESENTS® JAZZ&オーディオを訪ねて!#1 涌谷『音楽とオーディオ工作』

カルロスが行く!!
JAZZ&オーディオを訪ねて!#1 涌谷『音楽とオーディオ工作』

2018年12月2日晴天。

朝8時起床、僕はカルロスアンドーネ氏のお供で、宮城県 涌谷町のJAZZを取材に出かけました。12月というのに大変お天気も良く、いつも夜型の僕は、たまに早起きをしてみるもんだ、などと思いなが、今日の取材の一番目『音楽とオーディオ工作』が好きな 鈴木 氏のお宅へお邪魔いたしました。鈴木氏と初めてお会いしたのは先日のオーディオコンサートでした。

鈴木氏のご自宅は広々とした閑静な住宅街にありました。早々に迎えにきていただき、一階のリビングがオーディオルームです。広さはキッチン入れて20畳ほど、窓から差し込む冬の日差しが大変心地好い空間で、中央にコタツがあり大変リラクスできる空間です。

JAZZ&オーディオを訪ねて!#1 涌谷『音楽とオーディオ工作』
JAZZ&オーディオを訪ねて!#1 涌谷『音楽とオーディオ工作』

廊下を挟んで反対側が、鈴木氏の工作室。きちんと整頓された各測定器や貴重なパーツ類。いつもオーディオ系の取材ではその人の作り出す空間が、その人の音を物語っており、回を重ねるほどにその面白さは増して行きます。

鈴木氏は、その長いオーディオキャリアを少しもひけらかすことなく、明るくさわやかで笑いが途切れず、氏の作り出すその工作の腕も確かだと感じながらシャッターを切っていきました。

SPは元々JBLの4343でした。当初は1アンプでの駆動でしたが低域はボワッとした感じで締まらず、中域は張りを感じるものの鮮明度が今一に感じ、JBL推奨の280Hzでのマルチ方式にしてからは大分改善されて良くなりました。

ただ重低域の粘りのようなスーっと抜けない音は変わらず、その後色々いじくって行くうちに箱とTWの2405だけが残った状態です。その後3Wayマルチの後、しばらく200Hz , 1.25Khz , 7KHzクロスの4Wayマルチにしていましたが、昨今はそこそこのレベルを維持してどこまでシンプルにできるかトライしてきています。ミッドバスは150Hz位から使いたかったのですが、箱の容積が小さいため200Hzからとしてました。今は560Hzクロス(24dB/Oct)での2WayマルチでTW(075)は2441からコンデンサー(1.5μF)だけで繋いでいるスタイルです。

TWはパラ接続のダブルではなく、感度が落ちてきている耳の高域劣化の補完ではありませんが、2405を075に軽くかぶせ気味に1μFで9KHz位からのスーパーTW的に使っています。今使っているホーンは弦楽器の激しさもしなやかさもうまく再生してくれるいいホーンと思いますが、家庭用としては大きすぎると感じています。

元々4343に付いていた2420を外に出してALTECの811Bホーンと組み合わせて使っていた時期があります。音の広がりや奥行き間の感じも良く、オリジナルのホーンとレンズの組み合わせよりも遙かにバランスのいい音でした。聴きやすいこともあり、今思えば手頃な大きさですごく良かったと思っています。

アンプは音が良くてもまともな音になるのに時間がかかるものは使っていても困りものです。6C33Cは駆動力抜群なんですが、スイッチを入れてから音が良くなるまでが鈍足で時間がかかりすぎ、トップスピードになるまでの目覚めがとにかく悪いことが大きなデメリットです。思いついてちょっと少しの時間聴いてみるかということにはなりません。

WE421Aで試してみたころ好結果だったので今度はOPTのインピーダンスにマッチする6336Aに変更する予定です。 立ち上がりが遅すぎるのはマルチ用にも不向きに感じ、マルチ用は2人3脚的な揃ったアンプがいいように思っています。

諸兄の音を聴かせてもらったり話を聞いたり、いろいろと参考になることや教えられることも多いです。又、時には耳のリセットやチューニングも必要と思ってます。ほぼ50年前にもなりますが、当時の宮城県民会館の広々としたホールで朗々と鳴るオリンパスやLE8Tを聴いたのが、オーディオに足を踏み入れるきっかけでした。

時の経過と共にスピーカーやアンプ類はだんだんと大きな物、重い物になってきてしまいました。貧弱な身体で腰にもそうそう負担をかけられないので、自分で楽に動かせる物へのシフトもそろそろかなと考えています。ひょいと持てる物や思い立ったらすぐ動かせるものがいいなと年々思うようになってきました。そうはいってもオーディオはまだまだ楽しみたいことが沢山あり、これからもいろんなことにトライしていきたいと思っています。

2019年1月 敬具 鈴木

JAZZ&オーディオを訪ねて!#1 涌谷『音楽とオーディオ工作』

SP: JBL 4343 箱,  ユニット は、
ウーファー ガウス 4583A 38cm
ミッドバス ガウス 3164B 25cm(現在は使っていません)

中域  2241ドライバー+ HL91ホーン
高域     075( 16Ω) + 2405, の変則マルチウエイ

マランツ #7  1960年代
SONY チャンデバ  TA-D 88
アキュフェーズ E-470 プリメイン

ウェスタン 300B 88年 にて2441をドライブ
整流管WE 274Bは当日行方不明
カットオフはそれぞれ 560Hz  7K .

2405は075に1μFでパラ接続。

ローサー TM6A 自作箱
2A3 シングル真空管アンプ
6C33Cプッシュプルモノーラル真空管アンプ
VT25(10) シングル真空管アンプ
WE VT-1 真空管 ラインアンプ
NAS :DELA N1A

ネットワークプレーヤー マランツ NA-11S1をDAC使用。

選曲は主にLINNのKINSKYを使用。 曲間も途切れること無くシームレスに連続して再生でき快適とのことです。と、なっておりました。その他、二階に隠し部屋があるそうなのですが、今回は非公開。面白いと感じたのは小型ジュラルミンケースにウエスターン真空管を使って組み上げられた小型真空管トランクアンプ『TOY-1』出力1wのステレオアンプです。鈴木氏工作の技術はとても高く、どこかユーモラスな雰囲気に仕立てられています。

音楽とオーディオ工作 好きの 鈴木 様でした!・・・と、いうことで、我々は次の目的地に向け移動します。

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この記事を書いた人
Kouichi Teragishi

Teragishi photo Studio® 仙台在住のフォトグラファーです。

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