ご来場ありがとうございました!Teragishi photo Studio® 寺岸です。
この度、令和元年9月21日(土)からの宮城蔵王 ミュゼ・マエナカにて個人写真展 『Next the SAREE of Pink!! 2019“ 』 大勢の皆様のご協力の元、お陰様で大盛況のうち無事閉会することができましたこと、この場を借りて心から御礼申し上げます。
今、思い起こせば、それは『2011年の冬、人生に絶望していた僕は、使い古しのカメラ一台にレンズ一本とフィルム100本を持って北インドを旅してきた。』と、いう下から始まりました。
そこで写したフィルム100本分の3600カットは、まさにリアルな人との出会いの記録でした。
今回の個展は、インドから帰国した僕が3年間で撮影したありとあらゆる写真、
その数、約20万カット。それを人物メインに絞り4000〜5000カットにして、焼き出して展示することを目標にしました。
その数の根拠は、今まで体験した、僕の中で「すごいな」っと思えた写真展、例えば、篠山紀信先生の7mの巨大プリントを展示した写真展や、荒木経惟先生のイタリアでの4000カットを超える写真展などのがありました。今回スペースの関係から7mの方は次回に回す事とし、だったら僕は4000カットを超えるほどの写真展をやらねば、と内容はさておき、限りなく中学生的思考で、今回は一先ず数の方を目標の一つとしました。
はっきり言って、全体からすればそれでも少ないくらいなのですが、会場のスペースの関係や、僕の懐事情など、物理的制約の中での最大限のチャレンジでした。
大体が大した作家でもない僕は、個展を開き元が取れるとも思えません。それでも何年か前なら俺ってすごいじゃん、みたいなノリで、それを確かめたり、みんなに認めてもらうためにそんなことをやったかもしれませんが、その時の僕にはまったくその必要も興味もありませんでした。
この3年、いろいろなことがありました。
写真というものに関わり、様々な人とめぐり逢いそして撮らせてもらって来ました。
そして、準備に約2カ月、半ばノイローゼになるのではないと思わせるほどの作業の中、気がつけば当初の予定をはるかに超える合計5200カットという膨大な数の作品を作り上げました。それを徹夜で展示し疲労困憊クタクタになって、出来上がったそれを一望して、そこまでやって、やっとぼんやりと見えてきたものは、それはやっぱり、僕の写真に写ってくれた人への感謝の気持ちだけでした。
道具がどうとか、昔はどうとか、上手いだ下手だと御託を並べてみても口先では写真なんて絶対に写らない。僕のむけたレンズの先に、僕を受け入れそして微笑みを返してくれた人が居たからこそ今がある。その写した写真の中に僕が写っています。
やはり写真とは写す鏡だったんです。
今振り返ると、北インドから通算6年、
きっと僕はそれを確かめる為にやってきたのかもしれないな、と今は思う。 そして今回の個展は、そんな僕の3年目の区切りであり、その先に行くためのけじめでもありました。
今回の展示は、写真の可能性をより広げるための実験的な取り組みやチャレンジもでありました。今回、僕はベストを尽くしてこれに当たってきました。考えられることは全てやりました。やり残した事はきっとまだあるのかもしれませんが、後悔はないです。
『で、今の僕はどうなったか、と聞かれると、それは三年前と何も変わらず、今も人生に絶望している。』
『僕は後7年で60歳を迎える。絶望していられる幸せな時間はそんなに長くは残っていない。』
また、今後何年先になるかもしれませんが、きっといつか何処かでまた僕の撮った写真を見ていただく時があるかもしれません。またいつか、皆さまにお会いできるのを楽しみに、どうぞこれからも宜しくお願い致します。
ご来場、本当にありがとうございました。
敬具 Teragishi photo Studio®
寺岸宏一
IT IS THE IDEAL PHOTO AND MUSIC OF THE NEW STYLECREATION IS HAPPY THEWORLD.I DECIDED TO CREATETHE WORLD IN MY IDEAL!!
会期:2019 令和元年9月21日(土)〜27日(金) AM 10:30~17:00(最終日 16:30)
『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』
会場:ミュゼ・マエナカ http://musee-maenaka.com/wp/
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉小妻坂51-213 tel.0224-34-4455
この展示にお力添えいただいた方々、5200枚に及ぶ写真を一枚一枚 手作業で裁断するのを手伝ってくれた、僕の友人、ひろみ、ふみ、Sammy、そして仙台カメラ部の福田さん、本当にありがとう。
300枚に及ぶDMを描いてくれた長谷川まどか、薫さんありがとう。この膨大な数の展示、撤収を実現するにあたり僕から怒鳴られながらも、仕事を休んでまでも付き合ってくれた、ひろみ、ふみ、くさかさん、山中さん夫妻、遠藤さん、わかちゃん、太郎さん、大庭さん、マエナカ スタッフのあかりちゃん、あなたたちのお陰でこの展示が実現できました。
そして、いつも僕のアシスタントとしてそばにいてくれる栃原、心から感謝しています。
最後に、この無謀なチャレンジのきっかけ作り、場所の提供、展示からバラし、おまけに飯まで食べさせてくれてた前仲 邦哉氏、万里子さん、本当にありがとうございました。
2019″ Thank you for your viewing ! We look forward to shooting you!
Teragishi photo Studio® photo by K.Teragishi®
Teragishi photo Studio® 撮影ご依頼はこちらから!
コメント