Live at the Citroën SM 1973″ in 中本誠司現代美術館!!

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The Citroën SM is a high-performance coupé produced

by the French manufacturer Citroën from 1970 to 1975. The SM placed third in the 1971 European Car of the Year contest, trailing its stablemate Citroën GS, and won the 1972 Motor Trend Car of the Year award in the U.S.Engine: 2.7 L 90° V6; 3.0 L 90° V6Designer: Robert OpronTransmission: 5-speed manual; 3-speed automatic
Citroën SM – Wikipedia

Drag coefficientThe SM combined Citroën’s cutting-edge, self-levelling, hydro-pneumatic suspension with a Maserati V6 and futuristic styling. In fact, its drag coefficient of 0.26 would place it in the top 10 of all production cars, even today.May 11, 2018

Over-engineered affordable classics episode 1: Citroën SM | Classic …www.classicdriver.com › article › cars › over-engineered-…Search for: citroen sm drag coefficientFuel tank1970 Citroën SM Automatic specifications

bodywork
length:wheelbase ratio1.66
Kerb weight1480 kg
Weight distribution
fuel tank capacity89.8 litres23.7 US Gal

Citroën SM – Academic Dictionaries and Encyclopediasenacademic.com › dic.nsf › enwikiSearch for: citroen sm production numbersCurb weight1450 kgQuoted weight at the kerb is 1450 kg. Its maximum speed claimed is 217 km/h, which is 135 mph.

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1970 Citroën SM Automatic specifications, fuel economy, emissions …www.carfolio.com › specifications › models › car
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1970 Citroën SM specifications, fuel economy, emissions …www.carfolio.com › specifications › models › carSearch for: citroen sm curb weight

土曜の午後、秋晴れとはまさにその日のような天気であったが、、

僕はいつものように、昨夜の撮影編集の疲れが残ったまま、昼過ぎまでダラダラと珈琲と煙草でボーッとしていた。あぁ、こんな事していると、また何時ものように夕方になり、日が落ちて、それから動き出すのかなぁ、、と、憂鬱になりそうだったとき、急に電話が鳴り響き、ドキッとしたら、相手は中本誠司現代美術館の館長からであった。

「おもしろい車があるから、今から来て!」その一言で、僕は中本に向かった。

僕を出迎えていてくれたのは、そのブルーグリーン(光の加減により色の変化する)の、それは平べったくって、まるで地面を覆うような仕草の美しい車であった。

その車のラインは、どこまでもなめらかで、柔らかく、そして各メッキや、ステンレスのハイライトの部品は鈍く光り、ちょっと手を触れると切れるのでは無いかと思わせるほど鋭利に研ぎ澄まされた刃物のようであった。

ヌメッとしたラインと、そのエッジの効いたライン、運転席というには、全く当てはまらない、そのコックピットと言ったほうがまさにピッタリと当てはまるほどのインテリア。内装はブルー。一口にブルーと言ってもそのブルーは、限りなく下品であり、どこまでもエレガント。僕の全人生をかけても、それは表現しがたいほどのブルーであり、そのギリギリのところが絶品で、何かにつけこの車は、それを表現しようとする僕の数少ないボキャブラリーをことごとく試すかのごとく、その言語力と経験に挑戦してくる。

幸い僕は写真家なので、それを悟られないようにカメラを覗きやり過ごす。

しかし、なんと魅力的なことか。その絶妙なフロントからサイドにかけるラインとは対象的に、そのリアスタイルのアンバランスなこと。ぎりぎりまで絞りこんだリヤテールエンドに、どう考えてもおかしくないか?と、思わせる位置に取ってつけたようなナンバーの位置。それもこれも、この時代のシトロエンの、限りなく際どく不安定で、どこか田舎者のようなアンバランスの上に成り立っている。

が、しかし、そんな凡人の中途半端な美的センスを鼻で笑うように、この車の心臓は、あの名門 マセラティを秘めている。ヘッドカバーのマセラティの紋章に、それは誰も文句が言えなくなりひれ伏すのである。

オーナーのご厚意により、まるで飛行機のシートのようなその運転席に収まらせて頂くと、嫌でも目に入る、整然と並んだ計器類、メッキの効いた細めのシフトノブ。エモいとはまさにこのことで、僕は運転席に座り、その適度な窮屈さ、そして、その時代のフランス車の独特な匂いとともに、変な緊張感と、なんとも言えない空気に感応して、なんだか、脳みその変な場所に、ヒリヒリと興奮を覚えた。

若かりし頃、ほんの一時、僕の乗っていた、安物のカフェオレ色のシトロエンBX。時代も何もまったく違うはずなのに、僕はあの頃を思い出した。僕のBXは8万キロを走ったところで、オイルが上がり、白煙を履き、ある日ハイドロがいかれ、緑色の湖に沈んでいったのを思い出した。

フランス人とはまさにこの車然り、何時もそうだ。カメラに例えれば、初めてカメラを作ったのはフランス人。ドイツ人がそれを規格化し完成させ、アメリカ人が量産化し、日本人が安物にし、イギリス人が特許で固めた。フランス人は何時も発案しそれで終わり。

古い外車は、なんと楽しいことか。それとつきあえば、退屈はしない、いつも物語がある。こればかりはそれを所有し、身銭をきり、人様にあきれられ、皆に迷惑をかけ、変態呼ばわりされながら、オーナーと共に素晴らしい車生を送る。人生を棒に振るにこれほどふさわしい車は無いのではないか。

オーナーは50代、医師。

そして、夜が更け、JAFがレッカーしていった。
故中本誠司先生は、きっとあの世で大笑いされていることであろう。

いつの時代も、男はそんな道具が大好きなのである。

おわり

この記事を書いた人
Kouichi Teragishi

Teragishi photo Studio® 仙台在住のフォトグラファーです。

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