僕はフィルムを詰めたRolleiflex 2.8Cを持ち出し、
どうでもいい宮城のよく見る普通の風景の撮影をしてきた。
はっきり言って僕は田舎の風景が嫌いだ。そこに映る景色には人気がなく、暗くて、なんだか陰湿で、でもなんだか綺麗に整頓されてて不自然でどうも落ち着かない。嫌いだからこそ、普段は人物ばかりを撮影してしまう。
でも実は僕自身それの何が嫌いかよくわかっていない部分が大半であるため、ここは少しカメラを通した目で判断してみようと思い撮影をはじめた。今年の仙台は雪こそ少ないもののとにかく寒い。12月ぐらいから夜の気温はほとんどマイナス続き。僕は九州に生まれたのでもともと寒さには弱い。
雪が降ったり、風が吹いたりすればそれはドラマチックになり撮影には絶好なのだが、とにかく寒くて外に出るのが嫌になる。
このところ、昔の写真家の作品をよく見ている。
その人物が愛用したレンズを通した世界が作品となって今も観ることができる。
昨年、ひょんなことからうちのスタジオの機材の一員となった古いRolleiflex。6×6の真四角なフォーマット、古今このカメラを通した人物写真に名作が多い。今見てもRichard Avedonの60年代の作品など超絶だと思う。だが、こと風景となるとなんだか全然落ち着かない。
どう撮っていいのかてんで見当がつかず苦戦し、ぶつぶつ文句を言いながら撮影しているが、きっとこのフォーマットにはなにか秘密があるはずと思い直ししのごの言わずしばらく使ってみようと思っている。
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