今振り返るとそれはもう三年も前、
僕の友人の彫刻家 山中 環先生の個展 -石の一筆書き-本日やっとお邪魔してきました。昨年のミュゼ マエナカでの『石彫展』に引き続き今回も新作が多く、楽しめました。
今振り返るとそれはもう三年も前、初めて彼の作品撮影をさせて頂いたことからお付き合いが始まった。彼とはそんなに何時も会うわけでもなく、なのに僕が何かするたびに仕事を休んでまでも駆けつけてくれる。久しぶりに会うにも拘わらず、そんな時間の流れを全く感じさせない、そんな関係である。
彼は美術の先生を辞めてまでも自分のやりたいことを優先して、
今も人里離れた山の中で、自らの手で家を建て、そして制作活動に打ち込んでおられる。彼と自分の、まるで合わせ鏡のように合わせてみて、いつも思うのだが、どこか心の奥底で何時も彼に対し一目置いている。
空を撮り続けている『イマソラ』シリーズ
そんな独創的な彼の作品の中にあって、実はいつも楽しみなのが、毎日、空を撮り続けている『イマソラ』シリーズである。今回も33点の彼の見上げた空が展示してあった。
その33点は365分の33点である。物の見方、それは、何の変哲も無い誰にでも平等に見えるをれを、見る人により深くもペラペラにも表現できる。たかが写真、されど写真。彼は言う、自分のことを『石頭』だと。
なんと素晴らしき石頭。軟弱ペラペラふわふわしたこの時代、何処かで見たことのあるものばかり量産して、どれもこれも程々でへりくだる。これからも彼のような石頭を、僕は写真に残していきたいと切に思う。次回、また何かのタイミングで作品撮りをやろうね、と、約束をかわし彼と別れた。
場所:ライフスタイル・コンシェルジュ アートスペース
日時:2019/11/16(土)〜11/30(土) (10:00-18:00)
在廊日時:11/16(土)・17(日)・23(土)・24(日)・30(土)
(いずれも13:30-16:30)
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