この旅の最終地に我々の訪れたのは『岩手県 奥州市 ハーフノート』
この道ではかなり有名な場所で、その建物の奥には、JBL パラゴンが鎮座しているというお店。
入り口の『No smoking』の看板に目をやりつつ店内に。そこは正統なジャズ喫茶らしく、かなりの音量でJAZZが流れていた。天井の高い、それはログハウス風の作りの奥に、パラゴンは我々を待っていてくれた。
ほとんど、店内の照明は点いてなく、
ほの暗い店内の所々の窓から、自然光が差し込んでいて、僕は直感的に綺麗な光の場所で、きっといい写真が撮れることを感じた。早々に、マスターに挨拶して、撮影の許可をいただき、なるべく邪魔にならないよう息を飲みながら撮影させていただいた。
マスターは、肺を患っておられるらしく
酸素をチューブを引きずりながら、小柄な体で、ただただ珈琲を入れ、レコードに針を落とす。その小さな背中を眺めつつ心の中で手を合わすようにシャッターを切った。マスターはとても腰の低いお方で、その笑い顔は、顔をクシャクシャにしながら笑われる。そのお人柄が、このお店の空間そのもののように感じた。
ハーフノートの機材は
JBL Palagon・EMT 930・McIntosh PW・JBL SG520
コントロールルームは、一段低く作られており、外からガラス越しに中の様子が伺える、中央右にマッキン パワー・アンプのブルーアイ。左側には名機 JBL SG520。EMTのターンテーブルに針を落とし、SG520のVRのスライダーに手をかけ微調整をするその一連の自然な流れにレンズを向けた。
数々のジャズ喫茶のコントロールルームを拝見してきたが、そこには、その店その店の独自のルーティーンがあり、何年もの間、それを繰り返してきた流れが、そのまま音に現れるようで、いつも感心してしまう。
岩手県奥州市胆沢区小山字北昼沢38-5
℡0197-47-1582
この旅の締めくくりに
今回のJAZZを巡る旅で、カルロス隊長に連れられて、大勢の方にお会いでき、その方々、全て一人一人に、このJAZZという得体の知れない、まるで、それは魔力のような魅力に惹きつけられ、また僕は新たな感覚が芽生えたような気がした。
きっと、そこに流れる音は写らない。写らないが、それはきっと聴こえるはずだ。僕はこの文化が次に伝える何か大事なものを、今回の旅を通して肌で感じた。
この旅で、お会いできた、皆さま、本当にありがとうございました。今後、Jazz & AudioWorld Society は、これからもジャズ&オーディオを求めて旅を続けていきます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
JAZZ SPOT ELVIN カルロスアンドーネ
金野 勉
Teragishi photo Studio® 寺岸宏一
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