アナログレコードの録音。MonauralとStereoの関係

制作
スタジオのオーディオ

と、言うことで、『ALADDIN SILVER QUEEN』なる古い70年代の石油ストーブのレストアしていたら、友人からクリスマスにふさわしい音源が欲しいとお願いされた。

Xmasの音源なら、それは数かぎりなくあるなぁ、と、

考えていたら、思い出したのが、去年の暮れのちょうど今頃、友人のレコードマニア、Sammyがくれた『Diana Krall. Christmas Songs』のアナログがあることを思い出しました。実は、もらったまま、一度聴き流した程度で、僕もちゃんと聴いていなかった為、この機会にと思い、早々にプレーヤーを回し、エルビンアンプのREC OUTからWAV 96kHz/24-bitで録音してた。

そのままCubaseに落として音圧とバランスなどの調整を施し簡単にマスタリング。そのままでは面白くないので、ミックスダウン時にmonauralで仕上げ44.1khz/16bitでCDに焼き付け。

録音に使った機材はELVIN GT-Z+ターンテーブルは初期型LINN SONDEK LP12 ストリップ&ベーシック電源+アームはSME 3009inp fix+SHURE V-15 Type III オリ針。モニターには僕にとって絶対的信頼を置いているALTEC 黒箱 1947s’という構成。

すっかりモノラルが大流行りで、

このところ、我らJazz & AudioWorld Societyの中で、すっかりモノラルが大流行りで、モノラルで聴くと、すごく自然な定位が気持ちよく、厚みたっぷりな、なんとも心地よい空間に包まれます。この頃、なんでだか、stereoの音が嘘っぽく不自然に聴こえてくるから、また不思議だ。

僕の使ってるエルビンアンプは、この小さな筐体にフォノイコライザーが組み込まれている。僕はオーディオも大好きなのだが、結構な録音マニアだったりもする。この小さなアンプに極上のREC OUTを増設してある。v15 typeⅢで吸い上げた音をそのままダイレクトに録音機まで持っていくには最高のシステムだ。もちろん、内部配線から、真空管までオール ウエスターン。

誰にでも進める気は全く無いけど、もし、僕のように能率の高い、ビンテージユニットでオーディオシステムを組んでいるのなら、是非、一度音を聴いてもらいたい。この筐体にパワーアンプと、フォノEQを組み込むことによる素晴らしさは、今物のオーディオシステムの概念を軽く覆すほどにすごいものがあるのだから。

まるでタイムマシーに乗って、タイムスリップしたかのような

僕は、仕事柄それは人より多く様々なオーディオシステムの音をを聴いているはずであるのだが、今物の能率の低いぶかぶかなスピーカーを、ハイパワーアンプでブリブリドライブすることも全然否定しない。が、能率の高いスピーカーには、それなりの良質なシングルアンプを使うことが必要なのは間違えがない。

その昔、半導体の技術の無かった真空管の時代は、どうしてもアンプのパワーが無かったから、スピーカーの能力を上げる方向でシステムが組まれたと思うが、今考えてみると、当時のメーカーは、やっぱりわかっていたのかもしれない。

色んな音楽ジャンルにより、その最良なシステムは変わってくるのだが、例えば生音のふんだんに入っているJAZZやBlues。人の気配や空気感、アナログレコードの、そのまるでタイムマシーに乗って、タイムスリップしたかのような空間体験は、まさに危ない世界なのだが、我々音好きは、いつもそれを求めてやまない。この古い ALTECから響き出る、生々しさに聞き惚れる。まさかと思われる人は、きっと本当のvintage機器の怖さを知らない、それは凄く幸せだと思う。

以前録音したモノーラル録音、天吊りマイク一発でダイレクトに撮った音源があるので紹介します。録音場所は砂沼 JAZZ SPOT ELVIN。マイクはvintageの57。確か70年代のアメリカ製。

マイクの距離はカルロスマスターの指示で、だいたい3.5mほど。フォーマットは96khz/24bit。ただ、SoundCloudに上げてるので圧縮されています。が、音の雰囲気は十分伝わると思います。マイク一本で、すごくよく撮れたのでマスタリングも簡単でした。聴いてみてください。

まだまだ、CD制作の裏話や、LIVE録音の面白い話はたくさんあるので、また別の機会に描こうと思います。

さて、明日の月曜日、令和2年3月16日(土)より、仙台カフェ&ギャラリーガレにて個展を開催いたします。今回の会場、カフェ&ギャラリーガレでの個展開催は約3年ぶりになります。ガレの美味しいお食事と珈琲を楽しみながら、素敵なひと時をお過ごしください。みなさまのご観覧、心よりお待ちしております!是非、お誘い合わせの上、お出かけください。

この記事を書いた人
Kouichi Teragishi

Teragishi photo Studio® 仙台在住のフォトグラファーです。

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