暮らし茶屋 風知草 訪問
令和2年3月20日、僕はアシスタントと共に、福島県伊達市の霊山町へウェブサイト用の写真の撮影にお邪魔してきた。
店の名前は「暮らし茶屋 風知草」。店主 樋口 高志さんは、もうかれこれ15年に渡り、このプロジェクトを続けている。若かりし頃、ヨーロッパをバックパッカーとして旅をした事、家具職人であった事、そば打ちの事、いろいろと話してくれた。そして何よりも、この「風知草」にかけるこだわりを聞いた。
樋口氏のこれまでの経験とこだわり全てが、この風知草に詰まっているようだった。
風知草 自慢の手打ち蕎麦と料理の撮影
今回は、風知草自慢の料理の撮影もあり、高志さんが打った蕎麦を頂いた。厨房での撮影から始まり、今までの事や今後の事など話しながら、僕はシャッターを切っていった。
風知草自慢の手打ち蕎麦。
蕎麦粉9に小麦が1。蕎麦粉は下郷の専門の挽屋さんに特別に挽いてもらっているという無骨な太麺。すごく食べごたえのある一品。巷では、細くて柔らかくってしこしこなのが主流の時代に、真っ向から立ち向かうような、ある意味本来の蕎麦の原型ではないのだろうか。その無骨な蕎麦に負けない、蕎麦つゆも見事であった。
今後の予定である「農家民宿」を始めるに当たり、お泊りの客用料理撮影は、風知草の囲炉裏のある部屋で行った。各ストロボ等ライティング機材一式は持参していたのだが、場の空気感みたいなものもまるごと写し込もうと思い、今回はすべて自然光のみで撮影した。
縁側の障子越しから入ってくる柔らかな光はとてもきれいであった。
樋口氏の言われる通り、素朴でシンプルなその品揃えは、栗ご飯や山菜の天ぷら、海苔巻きに魚、味噌おにぎりと、豊かなバリエーション。徹底的に素材に拘り、心を込めて作られた素晴らしい料理の数々だった。
風知草の裏で取れた樹齢200年の杉の木で制作されている、店主自らが設計した自慢の囲炉裏テーブル。家具職人の腕が活かされている素晴らしい逸品だ。
素晴らしいロケーション
築250年、お部屋の様子
風知草は250年前に建てられた建物で、敷地は600坪。小高い山の上に建てられている。周りを見渡せる素晴らしい景観。15年に渡り、氏自らリノベーション、改装・補修を繰り返してきた風知草のお部屋も、また素晴らしいもの。空間を作り出す行為、それはスケールの大きな、まさに芸術的領域なのでは、と感じた。
kaz harmony 施術撮影
この日は、店主 樋口氏の友人、kaz harmony 代表 今村氏も、この風知草で整体の撮影を同時に行った。kaz harmony は、以前 Teragishi photo Studio®でウェブページなどを制作させて頂いている。
今回はコロナウイルスに有効な「呼吸法」の実演もあった。こちらもビデオになっているので、興味のある方はぜひ観ていただきたい。
現代と歴史が共存する風知草の各部
築250年、その隅々にこの建物の歴史が伺える。その歴史感を残しつつ、実にセンス良くリノベーションされている。この重厚な土壁は、店主自らが塗り込んだもの。
お問い合わせ
本当に、紹介しきれない風知草の魅力。近年、所謂古民家ブームで、各地様々な取り組みがなされており、僕も仕事柄いろいろな古民家を撮影して来たが、その中でも、風知草は特に印象に残った。
今後、風知草は「農家民宿」という形態で営業していく事になる。このようなリアルな田舎の体験も含め、静かに流れる、日本の持つ、ある意味原風景のような場所で過ごすのも凄くいいと思う。
興味のある方は、是非お問い合わせして欲しい。
住所:福島県伊達市霊山町 上小国 字柏平 五十二番地
電話:080-5563-4052
メール:ds.ds.dsr@gmail.com
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